2つ前の記事で取り上げた Carl Allen のドラムソロの続きです。前回のセカンドリフとドラムソロのトレードから続く、32小説のコーラスソロです。上のYouTubeの音源の3分46秒あたりから始まります。 私がCarl Allen に対して、特にCarl と同世代の Lewis Nash と比べた時に抱く印象は、細かい高速フレーズを詰め込んだ様なフレーズではなく、シンンプルで音数少なく、いい意味で大雑把気味。潔いかっこよさを感じます。特にこのソロは歌いやすい印象的なフレーズがとてもかっこいいと思います。 4/5拍子が突然出てきますが、ここはおそらくちょっとしたハプニングだと思います。厳密にカウントしながら譜起こしするとこうなるというだけで、深い意味はありません。
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久しぶりにジャズのドラムソロです。 先日 Benny Golson を見に行ってきました。90歳とは思えないほど元気で、素晴らしいライブでした。ベニーゴルソンはもちろん演奏も素晴らしいいですが、とにかく話が面白い。まさにジャズの歴史の生き証人です。 今回は Art Blakey & The Jazz Messengers 当時の話をたくさんしてくれて、とても嬉しかったです。ベニーの話を聴いていると、目の前でArt Blakey や Lee Morgan が話をしている様子が生き生きと目に浮かんで来ます。同じフィラデルフィア出身だから、今度は Philly Joe Jones の話も聞きたいな。 今回もドラマーは Carl Allen でした。Carl Allen は私がジャズを聴き始めた頃、一番最初に好きになった現代のドラマーでした。とくにピアニストの Benny Green のアルバム、Testifyin'! は何度も聞きました。ちなみにこのレコーディング、ベースは当時まだ若干19歳!!の Chirstian McBride です。 このアルバムの中でも2曲目の Humphrey は特にかっこいい曲です。昔大坂さんのボーヤをやらせてもらっていた頃、大坂さんがいたずら弾きっぽく、このソロで遊んでたいのを今でもよく覚えています。 今回譜面を上げるのは、3分11秒から始まる、セカンドリフとドラムソロの掛け合いです。 このあと32小節のコーラスドラムソロに入りますが、それはまた後日。
今回もジャズのドラムソロの譜面です。Miles Davis の Cookin' With The Miles Davis Quintet に収録されている、Blues By Five における、4バースのドラムソロです。ドラマーは Philly Joe Jones です。 Philly Joe Jones はルーディメンツの名手で、パッと聴いた感じでは到底分からない様な複雑な手順を使っています。昔のModern Drummer にJohn Riley が Miles Davis の Workin' に収録されている Four における Philly Joe Jones のドラムソロを解説している記事があります。非常に複雑な手順が書かれていて、初めてその譜面を見た時は、なんでこんな事が分かるんだ?と衝撃を受けました。
また、同じく過去の Modern Drummer で Philly Joe Jones のインタビューを読んだら、Philly は自分の過去のドラムソロを自分で解説した本を書いていて、レッスンでは教材として使っていたそうです。 Berklee にも Philly Joe Jones のマテリアルをたくさん持っている先生がいましたし、おそらく John Riley も直に Philly のレッスンを受けた事があるか、Philly のマテリアルを見た事があるのでは無いかと思っています。 私は John Riley の譜面を読んで以降、自分なりにも Philly の手順を考える様になりました。パソコンを使って再生速度を遅くすると、特にパラディドル系の手順等は、なんとなく分かる様になります。 過去に教わった手順もおおくありますが、それがこの曲でも正しいかは、正直私には分かりません。インターネットの様な公の場で、推測に基づく手順も含めて譜面を公開するのは、ちょっと恥ずかしいのですが、あくまで私にはこう聴こえる、という主観で手順付きの譜面を載せてみます。 くどい様ですが、上の手順はあくまで私の考えです。また、3つ目のソロですが、6拍5連の様なリズムになっていて、譜面には中々書ききれません。よって譜面上では6拍で収まる様に書いていますが、CDで聴いた感じとは多少違います。 などなど、おそらく突っ込みどころ満載なのですが、それでも多少はお役に立てばと願っています。疑問や間違いの指摘などありましたら、是非お知らせ下さい。 今回はタイトルの通り、ジャズのドラムソロです。曲はチャーリー・パーカーの Au Privave と言うブルースで、1コーラス12小節のドラムソロです。ドラマーは若かりし頃のマックス・ローチです。
この曲のドラムソロの冒頭部分は、テーマのメロディーをそのまま歌った様なフレーズになっています。下にメロディーの譜面も載せるので合わせて確認してみて下さい。 ジャズのオリジナルと言われる曲は、複雑なリズムの曲が多くあります。特にチャーリ・パーカーの曲は Confirmati0n をはじめ、リズムだけをとっても非常に難しい曲がたくさんあります。そういう曲のメロディーをスネアで演奏したり、ドラムセットに応用すると、メロディックなドラムソロを演奏出来る様になります。この曲のメロディーもかなり難しいので、ドラムソロのコピーだけでなく、スネアでメロディーの練習もしてみて下さい。 もう少し具体的な練習法などを、近いうちに教則コーナーの方でも説明したいと思っています。 |
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9月 2024
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