2月16日から18日までの3日間、Gregory Hutchinson が丸の内のコットンクラブに Peter Martin Trio で出演中です。私は初日の昨日行って来ました。
Greg は私がジャズを始めた頃から憧れ続けているドラマーです。私の主観では、今生きているドラマーの中で、ずば抜けてナンバーワンのドラマーです。 アメリカにいた頃は、ミーハーな追っかけでした。当時 Greg は Ray Brown Trio のメンバーで、私が住んでいるボストンには半年に一度くらいの頻度で来ていました。Greg が来ている週は、ほぼ毎日クラブに行っていました。そして遂にはレッスンを受けるという、非常に幸運な機会にも何度が恵まれました。 日本に帰国してからも、来日する度に見に行って、可能な時なレッスンをしてもらっていました。ここ最近は2〜3年に一度くらいしか見る事が出来なくなってしまいましたが、見るたびに益々凄くなって行く Greg に毎回度肝を抜かれています。 いつも同じ事を言っている気もしますが、今回の Greg は本当に凄かったです。間違い無く、今までで一番良いです。ドラムの事に関しては、ある程度冷静に、論理的に説明出来なくてはいけないと思っていますが、今回は無理です。言葉を失うくらいの衝撃でした。 2011年に来日した際には、Greg が私のスタジオへ遊びに来てクリニックを実施しました。実は今回も可能ならクリニックを開催したいと思い、前々からコンタクトしていました。しかしながら、今回は彼はライブ初日当日の16日に来日して、終わった翌日の金曜日には日本を発つそうです。平日の昼間だとさすがに無理だろうと言う事で実現には至りませんでした。次回来日する時に機会があれば、その時はやろうと言ってくれているので、改めてご案内出来る事を楽しみにしています。 今日これを記事にしたところで、残りは明日一日だけですが、本当にお薦めです。お時間のある方、明日はコットンクラブへ行きましょう!! 写真は前回2011年にクリニックを開催した時の様子です。
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今日こんな 記事を読みました。
詳しくはリンク先の記事を読んで頂くとして、私たちの高校時代とは比べるべくもありません。そしてこの記事を読んでいて、ふと昔どこかで聞いた事がある「音楽家は二代(三代?)かかる」みたいな諺(?)を思い出しました。 現在のロックバンドのルーツを辿るとき、必ず行き着く大きなインパクトは、言わずもがな、 The Beatles でしょう。ビートルズにもルーツがありますが、ロックバンドをグローバルなカルチャーとして定着させたのは、まぎれも無くビートルズです。 私の生まれる前なので、当時をリアルタイムで知っている訳ではありませんが、ビートルズが初来日して、日本中が熱狂したのが1966年です。国内では ビートルズに触発されて、グループサウンズが大流行します。 ちょっと勝手な推測ですが、この時代に思春期を過ごし、新しい時代の音楽に触発された世代は、集団でポピュラーミュージックに熱狂した、最初の世代と言う事ができるのではないでしょか。 し かし当時はエレキギターは不良の象徴と言われており、親が子供のバンド活動を応援するなんて言う雰囲気は、まるで無かったそうです。もっと言うと、親のお金で学校に通わ せてもらっている人間に、ロックは演奏出来ないとか、そんな空気の時代らしいです。 少し脱線しますが、私には1965年生まれの兄がいます。その兄が高校に入ったのが1981年。母から聞いた話ですが、入学して最初の保護者会で、担任から非行につながる「高校生3悪B」という話があったそうです。 最初のBはバイクです。当時は暴走族が社会問題にもなっていたので、これはまあすぐに想像できました。そして二つ目のBはなんと我らがバンドです。 ビートルズ、グループサウンズの流行から15年以上の月日を経てなお、教育の現場では、子供を非行に走らせる3悪のひとつと捉えられていたんです! ちなみに残りの一つはバイトだそうです。時代と共に価値観が大きく変遷しているのがよくわかるエピソードだと思います。 私は兄とは8歳違いなので、8年後の1989年に高校に入学しました。ちょうどその頃日本では、BOWY、ブルーハーツ、プリンセスプリンセス等々のバンドが絶大な人気を得て、空前のバンドブー ムなる物が巻き起こります。私もこの時代に、ブームに乗っかりバンドを始めました。 私は1973年生まれですが、実は私たちの親世代が、ビートルズやグループサウンズに熱狂した世代なんです。 私の場合は8つ上の兄がいたので、両親はもう少し上の世代です。しかし当時の友達のお父さんやお母さんに、ビートルズや、グルー プサウンズが大好きな人達がたくさんいました。そして、自分の子供がエレキギターを演奏したり、バンド活動をする事に対して、肯定的な態度だったと思います。すくなくとも、ギターやバンドをやっているから、自分の子供が非行に走ったと、近所に恥ずかしく思う様な事はありませんでした。 この様に、80年代初めまでは、青少年に有害とされていたバンドが、8年の間に一大ブームにまで盛り上がった背景には、社会としての世代毎の積み重ねがあると思っています。 そして時代はどんどん流れ、今では私たちの世代が、中高生くらいの子を持つ親となり ました。上の記事では、例えばお母さんが子供よりライブに頻繁にいって、CDを買ってくるとあります。バンド活動に青春を捧げ、ホコ天やイカ天に夢中になった我ら世代が親となり、思春期の子供達と、音楽の趣味を共有できる時代なのです。 ここまで来て、ロックと言う音楽が、ようやく日本社会の中に完全に定着したと言う事ができるのではないでしょうか。ここまで来るのに、社会として、ビートルズ第一世代から三代掛かったわけです。 最近の日本のバンドは、一昔前とは比較にならない程上手なバンドがたくさん出て来ている様に感じます。この勢いでいくと、近い将来、本当にグローバルで活躍するロックバンドが出てくるかも知れませんね。 ちょっと大げさですが、上の記事を読んで、日本のロックカルチャーの円熟を感じました。 今回はタイトルの通り、ジャズのドラムソロです。曲はチャーリー・パーカーの Au Privave と言うブルースで、1コーラス12小節のドラムソロです。ドラマーは若かりし頃のマックス・ローチです。
この曲のドラムソロの冒頭部分は、テーマのメロディーをそのまま歌った様なフレーズになっています。下にメロディーの譜面も載せるので合わせて確認してみて下さい。 ジャズのオリジナルと言われる曲は、複雑なリズムの曲が多くあります。特にチャーリ・パーカーの曲は Confirmati0n をはじめ、リズムだけをとっても非常に難しい曲がたくさんあります。そういう曲のメロディーをスネアで演奏したり、ドラムセットに応用すると、メロディックなドラムソロを演奏出来る様になります。この曲のメロディーもかなり難しいので、ドラムソロのコピーだけでなく、スネアでメロディーの練習もしてみて下さい。 もう少し具体的な練習法などを、近いうちに教則コーナーの方でも説明したいと思っています。 |
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1月 2025
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