久しぶりにグルーブのパターンです。毎週1パターンくらい、かっこいいグルーブを紹介して行きたいと思いながら、かなりのご無沙汰です。今回はジャズのサックス奏者 Gary Bartz の新譜 Night Dreamer Direct-To-Disc Sessions から1曲目の Harlem to Haarlem のパターンです。
Spotify や Apple Music はとても便利で、最早以前の環境には戻れないと感じています。しかし、一点だけ昔の方が良かったと思うのが、ライナーノーツと表裏のジャケットです。特にジャズの場合は、例えばブルーノートレコードの様に、プレイヤーの名前が裏ジャケットに表記されていることが多いです。さらに、より詳細な情報もライナーノーツで読めるので、自然と新しいサイドマンの名前を覚えることができました。今は外部サイト等へ自分で情報を探しに行かないといけないので、やっぱり面倒ですね。 その代わり、一切の先入観を持たずに音楽を聴けるようになった気はします。今回もGary Bartz and Maisha の Maisha って初めて聞く名前でしたが、イギリスのジャズバンドだそうです。ドラマーの名前も全く知らなかったけど、めちゃくちゃかっこいいですよね。
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Jimmy Cobb といえば Kind of Blue が有名ですが、それ以外にも名演はたくさんあります。僕がすごく好きでよく聴いた一枚に、サックス奏者の Joe Henderson のライブアルバム、Four と Straight No Chaser があります。ってApple MusicやSpotifyでは配信されていないから、おかしいなと思ってよく探したら Wynton Kelly & Joe Henderson でありました。 このアルバムは68年のレコーディングで、ジョー・ヘンダーソンは明らかに、コルトレーン以降の前衛的なスタイルです。それに対して、ウィントン・ケリー、ポール・チェンバース、ジミー・コブのトリオはどこまでもゴキゲンにスイングしていて、これこそバップと言える最高の演奏。ちょっとアンバランスな感じもしますが、まさにジャズ史上最強のリズムセクションと言えるの息の合い方で、今までにもっともよく聴いた、とても好きなレコーディングの一つです。 Four のイントロのドラムソロの譜面をアップします。Jimmy Cobb といえばツンツンひたすら前に突っ込んで行くイカれたフィールが最高にクレイジーでイカしていますが、ソロも本当にかっこいいですね。
シリーズでアップしている、Lewis Nash のドラムソロの3回目。曲はTommy Flanagan のアルバム、 Sunset and the Mockingbird から1曲目の BIrdsong です。 今日の3コーラス目は8小節のトレードになっています。 ここまでルイス・ナッシュのソロを見てきて思うのは、実はそれほど複雑で難しいことをやっているわけではないということです。今回の1つ目のソロの基本のアイデアは、おそらく3連符のシングルストロークに右手のアクセントでフロアタムを加えただけです。アイデアとしてはシンプルですが、とにかく早くて音の粒がきれいに整っていて正確。聴く人には圧巻です。とくに生でみたら度肝を抜かれるくらいの迫力があります。
ルイス・ナッシュのテクニック的な特徴の一つに、超高速で正確無比なスティックコントロールがあります。これは継続した丁寧な基礎練習の賜物でしょう。ワールドクラスで超一流の活躍をしているルイス・ナッシュの演奏を支えているものは、実はごくごく当たり前の事のような気がします。 だいぶ間隔をあけてしまいましたが、この前ご紹介した Lewis Nash の4小節ソロの2コーラス目です。 ルイス・ナッシュはソロのアイデアがとにかく豊富です。中にはとても真似できないようなものもありますが、今回の4つのソロ(多分1つ目は除く)は比較的シンプルなアイデアと言えるでしょう。特に4つ目のソロは初心者でも比較的簡単にチャレンジできると思います。
ジャムセッションでドラムソロが回ってくるのに怯えている初心者は多いと思います。4バースはとにかくいろいろな人のソロをたくさん聞きましょう。そして簡単と思えるものからどんどん挑戦しましょう。まずはアイデアの引き出しを増やすことが大事です。最初はセッションでソロが回ってきたら、覚えた通り使えばいいのです。そうやって場数を踏んでいけばすぐに慣れることができます。 4バース、8バースの練習をするにはルイス・ナッシュは素晴らしいお手本です。 今回は90年代を代表するジャズドラマー、ルイス・ナッシュのドラムソロです。 Lewis Nash は私が学生だった90年代、シーンを席巻したドラマーです。とにかく売れっ子で、予定表は3年後までびっしり埋まっているというエピソードがありました。そして今までに400枚を超えるレコーディングに参加。ジャズの歴史上、最もレコーディングしたミュージシャンの一人に数えられています。 サイドマンとしてそこまでの需要があるというのは恐るべきことです。様々な音楽のスタイルや状況に柔軟に対応して、常に素晴らしい音楽を作っていくことができるんです。一言で言うと柔軟で幅広い対応力と深い音楽性、ということになるんだと思います。 ドラマー目線では技のデパートということが出来ます。正確で高速なスティックコントロール、様々なアイデアを盛り込んだドラムソロは圧巻です。 今回は Tommy Flanagan の Sunset and the Mockingbird というライブレコーディングの一曲目 Birdsong から、4小節と8小節のドラムソロです。 3コーラスに渡り、ピアノとドラムのトレードをしています。まずは最初のコーラスの4バースです。
続きはまた後日! |
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9月 2024
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