当教室のレッスンでは、一部市販の教則本なども使いますが、練習曲の譜面などのほとんど は、私が採譜した物を使っています。ほぼ一年中何らかの新しい曲を採譜していて、その中で面白いものは時々ここでシェアしたいと思っています。しかしここ数年はずっとサボっていました。今回かなり久しぶりですが、Led Zeppelin の Good Times Bad TImes を紹介します。 Led Zeppelin はロックの歴史の中でビートルズに次ぐ非常に重要なバンドだと思います。しかしながら、ビートルズに比べるとその知名度は一気に下がる印象です。教室で小学生くらいの子供も含めて、ビートルズを知らない人はまずいません。逆に音楽好きの人たちでも、特に洋楽のロックに興味がない人たちでは、ある程度以下の年代でZeppelinを知っている人はほとんどいません。 Zeppelinがどれくらいイギリスにとって重要な存在かの例として、2008年北京オリンピックの閉会式があります。2012年にロンドンオリンピックが開催されました。その前の2008年が北京オリンピックです。オリンピックの閉会式では次の開催地への引き継ぎがあります。2016年のリオデジャネイロの閉会式では、次の開催地である日本を代表して、当時の安倍総理がマリオのコスプレで登場して話題になりました。 2008年の北京オリンピックの閉会式で、次の開催地イギリスを代表してパフォーマスンスを披露したのがzeppelinのギターリスト、ジミー・ペイジでした。 またZeppelinのドラマー John Bonham は、ロックの歴史に燦然と輝く偉大なドラムレジェンドです。元々はジャズに傾倒していたそうで、随所にジャズからの影響を感じることができます。代表的な例として、『ベースドラムの3連符の頭抜き』がよく言われます。この言葉を聞いてもピンと来ない方は、是非 Good Times Bad Times を聴きましょう。 この曲、私は高校生の頃聴いていました。この歳になって久しぶりに聴いてみて、今更ながら本当に驚きました。恥ずかしながら、当時はこんなにすごいことをやっているとは分かりませんでした。 ドラムの注意点としては、ハイハットの音とカウベルの音が被っているように聴こえますが、単純に右手でカウベル、左足でハイハットの8分音符をキープだと思います、、、ってこれだけでも相当難易度上がります。
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Rage Against the Machine の Guerrilla Radio です。1999年の曲なので、もう20年も前の曲ですね。
譜面は動画の48秒あたりから始まる A メロのドラムパターンです。16分音符の細かいコンビネーションが連続したパターンです。かなり難しいパターンです。また、同じパターンのループではなく、細かいところが割と毎回違うので、覚えて完コピするのも大変かも知れません。 最近ダイエットでジョギングをしながら、Apple Musicの 新世代ロック というプレイリストをよく聴いています。自分からリアルタイムのロックを聴くのは実はかなり久しぶりですが、音楽のスタイルが多様化していて、新鮮な刺激を受けています。 なかでも面白い傾向だと思うのが、シャッフルの曲が多い事です。The Jacks の Walk Away のパターンを採譜したので、アップします。 まずはオープニンからイントロです。右手でフロアタムを叩くサウンドも、ちょっと久しぶりな気がします。今年(2019年)の曲ですが、どことなく懐かしい香りがします。 44秒あたりから始まるサビのパターンです。右手はライドシンバルをクラッシュの様に叩いています。このサウンドは2000年代以降のロックではとても多用されています。 最後にもう一つ、48秒あたりから始まる、ドラムの見せ場のセクションです。
今日こんな 記事を読みました。
詳しくはリンク先の記事を読んで頂くとして、私たちの高校時代とは比べるべくもありません。そしてこの記事を読んでいて、ふと昔どこかで聞いた事がある「音楽家は二代(三代?)かかる」みたいな諺(?)を思い出しました。 現在のロックバンドのルーツを辿るとき、必ず行き着く大きなインパクトは、言わずもがな、 The Beatles でしょう。ビートルズにもルーツがありますが、ロックバンドをグローバルなカルチャーとして定着させたのは、まぎれも無くビートルズです。 私の生まれる前なので、当時をリアルタイムで知っている訳ではありませんが、ビートルズが初来日して、日本中が熱狂したのが1966年です。国内では ビートルズに触発されて、グループサウンズが大流行します。 ちょっと勝手な推測ですが、この時代に思春期を過ごし、新しい時代の音楽に触発された世代は、集団でポピュラーミュージックに熱狂した、最初の世代と言う事ができるのではないでしょか。 し かし当時はエレキギターは不良の象徴と言われており、親が子供のバンド活動を応援するなんて言う雰囲気は、まるで無かったそうです。もっと言うと、親のお金で学校に通わ せてもらっている人間に、ロックは演奏出来ないとか、そんな空気の時代らしいです。 少し脱線しますが、私には1965年生まれの兄がいます。その兄が高校に入ったのが1981年。母から聞いた話ですが、入学して最初の保護者会で、担任から非行につながる「高校生3悪B」という話があったそうです。 最初のBはバイクです。当時は暴走族が社会問題にもなっていたので、これはまあすぐに想像できました。そして二つ目のBはなんと我らがバンドです。 ビートルズ、グループサウンズの流行から15年以上の月日を経てなお、教育の現場では、子供を非行に走らせる3悪のひとつと捉えられていたんです! ちなみに残りの一つはバイトだそうです。時代と共に価値観が大きく変遷しているのがよくわかるエピソードだと思います。 私は兄とは8歳違いなので、8年後の1989年に高校に入学しました。ちょうどその頃日本では、BOWY、ブルーハーツ、プリンセスプリンセス等々のバンドが絶大な人気を得て、空前のバンドブー ムなる物が巻き起こります。私もこの時代に、ブームに乗っかりバンドを始めました。 私は1973年生まれですが、実は私たちの親世代が、ビートルズやグループサウンズに熱狂した世代なんです。 私の場合は8つ上の兄がいたので、両親はもう少し上の世代です。しかし当時の友達のお父さんやお母さんに、ビートルズや、グルー プサウンズが大好きな人達がたくさんいました。そして、自分の子供がエレキギターを演奏したり、バンド活動をする事に対して、肯定的な態度だったと思います。すくなくとも、ギターやバンドをやっているから、自分の子供が非行に走ったと、近所に恥ずかしく思う様な事はありませんでした。 この様に、80年代初めまでは、青少年に有害とされていたバンドが、8年の間に一大ブームにまで盛り上がった背景には、社会としての世代毎の積み重ねがあると思っています。 そして時代はどんどん流れ、今では私たちの世代が、中高生くらいの子を持つ親となり ました。上の記事では、例えばお母さんが子供よりライブに頻繁にいって、CDを買ってくるとあります。バンド活動に青春を捧げ、ホコ天やイカ天に夢中になった我ら世代が親となり、思春期の子供達と、音楽の趣味を共有できる時代なのです。 ここまで来て、ロックと言う音楽が、ようやく日本社会の中に完全に定着したと言う事ができるのではないでしょうか。ここまで来るのに、社会として、ビートルズ第一世代から三代掛かったわけです。 最近の日本のバンドは、一昔前とは比較にならない程上手なバンドがたくさん出て来ている様に感じます。この勢いでいくと、近い将来、本当にグローバルで活躍するロックバンドが出てくるかも知れませんね。 ちょっと大げさですが、上の記事を読んで、日本のロックカルチャーの円熟を感じました。 |
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9月 2024
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