ドラマーのための音楽理論:ハーモニー編
ロッ クバンドでは普通ボーカルの他に、少なくともギター、ベース、ドラムがいます。そして悲しい事に、その中でドラマーが音楽に対する理解が最も浅い様です。 もっともこれは仕方がない事です。何故なら、ドラマーはコードやメロディーを知らなくても、楽器の演奏にはなんら支障が無いからです。ただし、自分で曲を 書いてみたい、バンドでオリジナルをやる時に、他のメンバーと対等に意見の交換をしたい、等の為には最低限の音楽の知識は欠かせません。固い事を言ってい ますがご安心下さい。当の私もドラマーです。そんなに深い知識はありません。本当に簡単な事を幾つか以下に説明して行きます。
音楽は「音 楽の3要素」と呼ばれるリズム、メロディー、ハーモニー、の3つの要素から成り立っています。この中で今回是非覚えてもらいたいのはハーモニーです。乱暴 な説明ですが、リズムとメロディーは難しい事を一切考えなければ聴いた通りです。つまり好きな曲のメロディーを口ずさむ事が出来れば、メロディーとリズム は最低限感じる事が出来ていると言えます。ハーモニーも大体聴いた感じで感覚的には理解できるのですが、曲の構造を理解する為にはある程度知識として知っ ておく必要があります。
ハーモニーとは日本語で言うと和声の事で、具体的にはコード、コード進行の事です。人によっては「俺はメロディー から作曲する」「私は歌詞から曲を作る」等々あると思いますが、音楽理論においては、曲というのはコード進行が屋台骨になっていて、その上にメロディーが 乗っかていて、さらにメロディーに歌詞が付いている、と考えます。ギターの弾き語り用の曲集(私が高校生の頃は”うたの世界”というタイトルの本がありま した。今もあるかはネットで検索しましたが不明です)等を見ると歌詞とコード進行だけが載っています。そう言った本に目を通してみるのも、コードやコード 進行を理解する助けになると思います。
これからごく簡単にコード進行の説明をしていきます。まず下のサンプル音源を聴いてみて下さい。
音楽は「音 楽の3要素」と呼ばれるリズム、メロディー、ハーモニー、の3つの要素から成り立っています。この中で今回是非覚えてもらいたいのはハーモニーです。乱暴 な説明ですが、リズムとメロディーは難しい事を一切考えなければ聴いた通りです。つまり好きな曲のメロディーを口ずさむ事が出来れば、メロディーとリズム は最低限感じる事が出来ていると言えます。ハーモニーも大体聴いた感じで感覚的には理解できるのですが、曲の構造を理解する為にはある程度知識として知っ ておく必要があります。
ハーモニーとは日本語で言うと和声の事で、具体的にはコード、コード進行の事です。人によっては「俺はメロディー から作曲する」「私は歌詞から曲を作る」等々あると思いますが、音楽理論においては、曲というのはコード進行が屋台骨になっていて、その上にメロディーが 乗っかていて、さらにメロディーに歌詞が付いている、と考えます。ギターの弾き語り用の曲集(私が高校生の頃は”うたの世界”というタイトルの本がありま した。今もあるかはネットで検索しましたが不明です)等を見ると歌詞とコード進行だけが載っています。そう言った本に目を通してみるのも、コードやコード 進行を理解する助けになると思います。
これからごく簡単にコード進行の説明をしていきます。まず下のサンプル音源を聴いてみて下さい。
小 学生の頃を朝礼を思い出しますよね。実はこれもれっきとしたコード進行です。最初と最後のコードはどちらも C のコードで、キー(調)が C の曲ではトニックコード(主和音)と言います。2番目の G7 はキーが C の曲ではドミナント7(属七)と呼ばれます。ドミナント7はトニックコードに進む強い指向性を持っているため、曲のケーデンス(終止形)で良く用いられま す。
このコード進行の響きはとても自然に感じると思うのですが、何故ドミナント7がトニックコードに進む指向性を持っているか言うと、それを説明するためにはコードの構成音を理解する必要があります。
このコード進行の響きはとても自然に感じると思うのですが、何故ドミナント7がトニックコードに進む指向性を持っているか言うと、それを説明するためにはコードの構成音を理解する必要があります。
上 の楽譜の1小節目が G7 のコードです。赤く印を付けた音、B と F の音程は減5度(展開型では増4度の時もあります)でとても不安定な響きになり、これをトライトーン(Tritone) と言います。青く印を付けた音、C と Eの音程は長3度で、とても安定して響きになります。トライトーンの不安定な響きが長3度の安定した響きに落ち着こうとするので、G7 → C というコード進行はとても自然に聞こえるのです。下のサンプル音源でご確認ください。
この様にコードの性質を理解した上で複数のコードを組み合わせる事により、色々な響きのバリエーションを作る事が出来ます。下の譜例は少し実践的なコード進行の例です。サンプル音源と合わせて確認してみて下さい。
コー ド進行というのは4小節や8小節の一定のサイクルでパターン化されていて、それがそのまま曲のAメロ、Bメロ、サビ、等のセクションになってきます。次回 以降に説明しますが、こういった曲の構成(フォーム)を理解する、という事はドラムを演奏する上でも非常に重要です。また冒頭に述べた様に、バンドにはド ラム以外にギターとベースがいますが、ギターやベースは常にその曲のコード進行に則って演奏しています。それらが理解出来てくると視野が広がり、バンドア ンサンブルという物が理解出来る様になって来ます。
最後に上のコード進行をピアノ、ベース、ドラムで演奏した例を聴いてみて下さい。なぜ ギターでは無くてピアノなのかというと、それは私が打ち込みで音源を作る時にピアノの方が簡単に作れるからです(笑)ギターの方がよりしっくり来ますが、 ピアノでも雰囲気は感じてもらえると思います。
最後に上のコード進行をピアノ、ベース、ドラムで演奏した例を聴いてみて下さい。なぜ ギターでは無くてピアノなのかというと、それは私が打ち込みで音源を作る時にピアノの方が簡単に作れるからです(笑)ギターの方がよりしっくり来ますが、 ピアノでも雰囲気は感じてもらえると思います。
以上駆け足の説明でしたが、皆さんが楽典や音楽理論に興味を持つきっかけになればと願っています。