ドラムマーチ：ドラムセットのルーツ

ドラムセットとは、簡単に言ってしまえば、軍楽隊の小太鼓、大太鼓、シンバルの３つの楽器を一人で演奏出来る様にしたものです。

私 はボストンに留学していたとき、マーチングバンドのパレードのアルバイトを良くしていました。ボストン近郊の小さな町や村のお祭りに出向いて行ってパレー ドしていました。町外れからシティーセンタまで、だいたい１時間くらいパレードします。沿道は結構な人出で、賑やかで楽しかったのを覚えています。アメリ カ人はこういうお祭りが好きなのか、ハイシーズンにはこんな感じのお祭りが、毎週末の様に、小さな町や村でありました。

私が参加していた バンドは、とてもシンプルな昔ながらの編成のバンドでした。バンドのリーダーが先頭を歩きながらシンバルをやかましく叩いて、その後に金管楽器、打楽器と 続きます。打楽器は、リーダーのシンバルの他は、大太鼓と小太鼓のみで、中太鼓や鍵盤楽器等は一切無し。

金管楽器は曲を演奏していない時はただ歩くだけで良いのですが、ドラムは歩いている間中、曲を演奏している時以外は、ずっとシンプルなマーチのビートを叩き続けます。それをドラムマーチと言って、そのバンドの一番基本のリズムになります。

下の例は本当にシンプルな例ですが、こんな感じのパターンを、ノンストップで一時間くらい叩き続けるのです。