ベースとドラムのコンビネーション

今回は、バンドで演奏する際に、是非とも知っておきたい、バンドアンサンブルの基本を説明していきます。

実 際の演奏を聴いてみるとドラムセットのビートには様々なバリエーションがあります。バリエーションの引き出しを増やして行く事はとても大事で、そのために はたくさん音楽を聴きましょう。しかし、ちょっと慣れて来て、耳コピが出来る様になって来たり、パターン集の様な教材を使って練習すれば、バリエーション の引き出しを増やす事自体はそれほど大変な事ではありません。もっと大事な事は、バンドの中で他の楽器が演奏している事を理解して、それに合ったパターン を演奏出来る様になる事です。もちろんコピーバンドであればそんな事は考えなくても大丈夫ですが、オリジナルをやる様になったり、既存の曲をアレンジして カバーするのであればこれはとても重要になって来ます。

ギター、ベース、ドラムという最も一般的なロックバンドの編成の中で、最初に理解 したいのはベースとドラムセットのコンビネーションです。もちろんギターも重要ですが、初歩のアンサンブルを理解するためには、ベースとベースドラムのコ ンビネーションがとても重要になります。

今の音楽はとにかく多様化しているので、教科書的な説明が当てはまらない例外が数多く存在します。それでも基本を知る事により応用も分かる様になってくるので、昔のシンプルな曲を例に説明してみたいと思います。
今回は Creedence Clearwater Revival (CCR) の代表曲の一つ、Have You Ever Seen the Rain のイントロを例に、説明して行きます。

ス コアのベースのリズムと、ベースドラムのリズムが完全に一致しているのがお分かり頂けると思います。特に注目なのが4小節目と６小節目の赤丸をつけた４拍 目です。この２つの小節はベースの弾いているシンコペーションの裏拍が特徴です。最初の４小節目ではベースは4拍目で裏拍から表拍に戻って来ています が、、次の５小節目では４拍目も裏拍を引っ張って次の小節の頭で表拍に戻っています。ドラムも４拍目の裏でベースドラムを演奏してベースに合わせているの が分かると思います。レコーディングの現場は分かるはずもありませんが、やはり事前にベースとドラムがその辺りをきちんと決めているのではないかなと想像 します。

この様に色々な音楽を聴きながら、ドラムセットだけではなくベースの演奏にも（もちろんギター、ボーカルのメロディーもですがまずはベースから）注意してみると、少しずつ色々な事が聴ける様になってきます。