先月は文化祭シーズンのピークだったので、色々な曲を聴いてレッスン準備をして、場合によっては譜面を作ったりして、とにかく大忙しでした。最近の曲は、 一昔前と比べると難しい曲が多く、もし自分が今の中高生だったら、バンドやドラムは最初から諦めて、やらなかったかも知れないと思う事もあります笑 今回は、 10-FEET の その向こうへ を取り上げたいと思います。比較的テンポの早い曲なので、右手の8分音符を安定して刻み、かつベースドラムを正確に演奏するのは結構難しいと思います。少なくとも中〜上級者向けの曲だと思います。 この曲で特に印象的で面白いのは、下の譜例の、2分54秒くらいから始まるセクションです。このバンドは、前に他の曲を譜面に起こした事がありますが、その曲も一部分、レゲエっぽい雰囲気のセクションがありました。このセクションも、まさにレゲエ・スカの様な雰囲気のセクションです。 テクニックで説明が必要なのは、スネアの奏法でしょう。スティックを持った左手をスネアの上に置いて、スティックでリムを叩きます。呼び方は人それぞれで、私は適当にリムショットなんて呼んでいますが、クロススティックと言う呼び方が一般的な様です。
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レッスンで、ディスコビートの練習をする時に、雑談も交えて色々な説明をします。 とにかくこの10年くらい、ディスコビートが凄く流行っていて、多少流行の波はあるけど、最近またよく耳にする、なんて話をしながら曲を聴きます。そうすると、好きなバンドの曲でも同じ様なビートの曲がある、という反応が返ってきます。そんな中で、私が全く知らなかった女王蜂と言うバンドの、ヴィーナスと言う曲を教えてもらいました。 YouTubeでみたら、ビジュアル的にもインパクのあるバンドで、面白いです。ちなみに、ボーカルは、パッと見女性?でも声はどう聴いても男性、、、、で、実際は声のとおり男性だそうです。 ディスコビートの部分はどの曲も同じなので割愛します。この曲の特徴的なドラムは、まずイントロでしょう。ハイハットの16分音符と、ベースドラムの裏打ちの後、ハイハットの裏打ちが始まり、ディスコビートの曲である事を予感させます。 もう一つ特に面白いと思うのが、3分19秒くらいから始まるパターンです。 まず下の譜例を見て下さい。これはポップスやロックではよく使われる定番のパターンです。8分のハイハットの裏拍に16分音符のスネアが入り、グルーブにうねる感じを加えたり、音数の多い複雑な雰囲気を作る効果があります。 その右手を8分音符の裏打ちにして、ハイハットの開け閉めを加えた物が、この曲で使われているパターンです。 このようなアイデアは、色々な曲で使われています。慣れるまで少し難しいですが、以下の練習がおすすめです!
まず、どんな曲からコピーしても良いので、16分音符が入る少し複雑なパターンを用意。その右手のリズムを下の順に変えて行きます。
これはとても良い練習で、4ウェイの練習にもなるし、頭の体操にもなります。ただし、文章だけでは分かりにくいかも知れないので、また別の機会に動画でもあげて説明したいと思います。 今年の春から高校生に進学して、軽音でバンドを始めた子が、初めてバンドで演奏する曲と言って、KANA-BOON の ”ないものねだり” を持って来ました。 この曲はそれほど新しい曲ではなく、数年前にも、当時初心者だった子が、持って来た事がありました。この記事を書くに当たり、調べてみたら、2012年の曲みたいです。以来3年の間に、上記の2人以外にも、初心者バンドで演奏すると言って持って来た人が、2人くらいいた記憶があります。つまり、最近の初心者が選ぶ定番の曲の一つなんだろうと思います。 この曲は一貫してディスコビートです。曲の中間で少し複雑な動きになるとセクションもありますが、最近の他の曲比べれば、シンプルな曲で、まさに初心者にうってつけの曲と言えると思います。た・だ・し、、、、テンポが結構早いです。 ディスコビートは教則コーナーでやり方を説明しているので、分からない方は先にそちらの記事を読んで下さい。下の二つの記事の内容を演奏出来れば、この曲は基本的に演奏できます。 下の譜面は曲の中で何度も出てくる基本のディスコビートと、4小節目のフィルインです。イントロやサビ等、盛り上げるセクションでは、ハイハットのオープン&クローズで、ガンガン叩きます。 Aメロのセクション等、ちょっと抑えた感じでメリハリを付けたいときは、下の譜面の様に、ハイハットで閉じて、音量もセーブします。更に下の譜例では、2小節目や、4小節目に、16分音符のスネアが入っています。こういう小技がちょっとしてスパイスになって、サウンドをより面白くしています。 とにかく、ここ数年は裏打ちとハイハットの開け閉めからなる、ディスコビートが大流行中です。この曲が楽に叩けるくらいにならないと、最近の曲を演奏するのは厳しい物があるかも知れません。でも、冒頭にも述べた通り、とてもシンプルな曲なので、特に初心者の方にはお薦めの曲です。ただし、テンポは早いですよ笑
https://www.youtube.com/watch?v=UgS7vgquBvo
前回に引き続き、今回も10年くらい前、ゼロ年代の曲を紹介します。私事ですが、当教室で本格的にレッスンを始めたのがこの時期なので、この当時の音楽には思い入れが強いのかもしれません。前回ご紹介した 175R ももちろんですが、今回取り上げるBUM OF CHICKEN こそ、本当に強い印象が残っています。この当時の中高生の間で絶大な人気があったという印象です。
今でも思い出すと笑ってしまうのが、メールアドレスの話です。ちなみに、当時は Line も SNS もなく、メール全盛期でした。みんなメインの連絡手段としてメールを使っていて、デコメなんて言うのもありました。そして個性的なアドレスの人がたくさんいた時代です。 BUMP の話ですが、例えばあだ名が「やまちゃん」という山田君がいたとします。彼のメールアドレスは "bumpofyamachan@~~~" こん子がたくさんいました。なかには、ずばり "bumpofchicken@~~~" という、よく取れたなと感心するようなアドレスの子もいました。 とまあ話がそれてきりが無いので、そろそろ曲の方へいきます。 今回紹介するのは、2004年にリリースされたアルバム、ユグドラシル に収録されている 乗車権 です。この曲の特徴は、ズバリ 6/4拍子です。全くの初心者だと、こういう事に自分で気がついて、理解出来る様になるというは難しいかも知れません。でもそれで全く問題ありません。まずは何度も曲を聴きましょう。そして、なんとなく、ズレている感じがすれば大丈夫です。 曲の冒頭のセクションは、ギターと歌の掛け合いになっていて、そこに5小節目(7秒あたり)からドラムが絡んできます。ドラムはフィルイン等の変化が多く、基本パターンが分かりにくくなっています。しかし、このセクションでベースになっている基本パターンは下の譜例の2小節です。まずは体で覚えるまで練習しましょう。ちなみに、この曲は6拍子ですが、テンポが早めなので、右手は4分音符を演奏しています。ドラムのスタイル的には、パンクビートの応用と言う事ができます。
そのご、29秒あたりのところから、ドラムのパターンが下の譜例の様に変わります。このビートのアイデアもとても面白く、2+4=6拍子になっています。
36秒のあたりで、セクションが変わります。ここで 4/4 拍子になりますが、ここは冒頭の6拍子のパターンに2拍プラスした、8拍子と捉えた方が分かりやすいかも知れません。ちなみに、ここでは右手はライドシンバルを演奏します。
46秒のあたりから、サビに入ります。ここはストレートなパンクフィールのセクションです。最初の2小節が基本パターンになっています。この基本パターンから、ベースドラムとスネアのリズムは変わらないまま、クラッシュシンバルのアクセントが裏拍に移動して、いわゆる ”食うパターン” になっています。
特に冒頭のセクションや、後半のセクションでは、フィルイン等変化が多くありますが、まずは、上で紹介した基本のパターンを体で覚えましょう。
前回唐突に中断してしまった、175R のビューティフルデイズの続きです。
ハーフタイムのパターンが終わったら、下の譜例のパターンへ続いて行きます。4小節目のフィルインでは、シングルストロークの16分音符で、ラフの様なサウンドを出します。これはパンクではよく使う手順です。良いサウンドを作り出すためには慣れが必要なので、CDを聞いて何度も練習しましょう。
その後サビに行かずに、再び Aメロに戻ります。ここも32小節のセクションですが、最初の16小節はベースドラムのパターンが変化します。上段の2小節パターンを7回演奏した後、下の段のフィルインを演奏します。このフィルインでも、シングルストロークのラフが出て来ます。上のフィルインと同じアイデアが場所を変えて出て来ます。
続くAメロの残りの16小節は、曲の冒頭のパターンと全く同じです。
そして、1回目と同様に、ハーフタイムのセクションを演奏します。
そこから今度は下の譜例の4小節を演奏して、サビへ入って行きます。
最初のサビは下の通りです。
ブレークした後、ギターソロを Aメロのフォームで演奏してから再びハーフタイムのセクション〜〜と曲は続きますが、ここまでのパターンが分かれば、あとはもう大丈夫です。10年以上前の曲なので、今更バンドで演奏する機会も中々無いかも知れませんが、一つのスタイルとして、引き出しに整理してあると、対応力が上がる事は間違いありません。
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9月 2024
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