実は教室のスタジオで使っているパソコンは2010年のモデル。ここ数年常に買い替えを考えながらも決めきれずにいました。一昨年譜面を表示する専用に、2万円以下の格安 android タブレットを導入しました。動作は鈍くてストレスの多いタブレットですが、曲の再生にも使えるので、パソコンの使用頻度は一気に下がりました。
普段の使用状況を考えると、実は殆どの作業がタブレットで行うことができて、使い勝手の面ではパソコンよりも優れている部分も多そうです。ただ私にとって絶対に外せないのが、譜面作成のソフトでした。長年使ってきた finale はタブレットに対応する気配がまるでありません。2年ごとにアップグレードしてお金は取られるけど、もう必要十二分な機能を備えています。使い勝手など改善して欲しい部分の改良はまるでなく、進化が止まってしまったと言っても過言ではない状況です。実を言えば、始めて finale を使った97年から、実は何も変わっていない気がします。何はともあれ、譜面さえ他の環境で作業できるようになってくれたら、パソコン問題も柔軟に解決することができるようになります。 今のコロナ禍で、持て余すほどの時間があるので、普段疎かにしがちな懸案にあれこれ取り組んでいます。そしてついに、先日このブログでもご紹介した Noteflight を見つけました。これによってパソコンに縛られる必要がなくなり、iPad Pro を導入する事にしました。 まだ使い始めて間もないので、詳細はこれからですが、音楽の再生、譜面の表示、楽譜の印刷、メトロノームの使用、またそれらのアプリの切り替え、マルチタスクによる同時使用、等レッスンでの使い勝手は最高に良さそうです。 ただ、思わぬ落とし穴がありました。それは印刷関連です。月謝袋を 角8型 の封筒に印刷していますが、角8型 はプリンターのメニューからは選べず、ユーザー定義サイズを使う必要があります。エプソンのプリンターを使っていますが、どうやらタブレットではユーザー定義サイズの印刷はできないようです。また、フェイクブックなど大量のページの中から、特定のページを選んで印刷する場合の使い勝手は、冗談ですか?と言いたくなるくらい最悪です。他にも些細なことだけど、仕事で使うことを考えると、致命的に使い勝手の悪い部分があります。しかしそれらは全てパソコンなら当たり前にできることです。我が教室の 2010年モデルの MacBook 君でも余裕でこなしてくれることです。なぜ印刷関連の機能が、タブレットの環境で、これほど雑に扱われているのか、その理由が知りたいと真剣に思います。 この印刷関連の問題だけはなんとかして欲しいですが、それ以外では大満足です。早くレッスン再開して、実際のレッスンで使うのが楽しみです!!
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コロナ禍でレッスンもできず、4月は塞ぎ込むことが多かったです(T ^ T) しかし、今の持て余すほどの時間と言うのは、実は学生時代にもなかったと思います。普段は自分自身の練習やレッスン教材の作成など、やりたい事、やらなければいけない事はたくさんあっても、十分な時間を割くことができません。5月は心機一転、日頃疎かにしがちな事に集中して取り組む良いチャンスと捉え、前向きに生活していきたいと思っています。 さて表題の Noteflight ですが、譜面を作成するウェブアプリです。譜面作成といえば、定番中の定番、FInale をバークリー時代から二十年以上使い続けています。ただ、タブレットに対応する気配が全く無いので、他に使いやすそうなものは無いか探していました。 Noteflight はブラウザー上で作業するウェブアプリなので、パソコンはもちろん、iPad、Androidなど、OSを問わず使うことができます。画面の小さいiPhoneでの作業は無理がありますが、印刷などを行えるだけでもかなり便利です。 試し始めてまだ2日ですが、MIDIキーボードでの入力もできて、作業はかなりやりやすいです。Finale は細かい調整など、本当に行き届いていて、思い通りの譜面に仕上げることができます。しかし、作業がとても煩雑で、いちいちメニューを行き来しなければなりません。一方 Noteflight はとても直感的で、慣れればすぐに Finale よりも早く作業を終えられそうな感じがします。もちろん普段 Finale で使っている機能で、 Noteflight では使えないものもあります。しかしそれらを差し引いても、これを機にNoteflight に乗り換えようかな、と思える使い勝手の良さがあります。
5月は、今まで Finale で作ってきた膨大な譜面データをコロナ禍のおかげで出来た時間を有効に使って移行してみようと思っています。 |
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